ロックブロックのブログ

ゲーム、アニメ、マーケティングなど気になったことを徒然なるままに。

失われた30年の考察 備忘録

失われた30年について洞察したことのメモ

現在、グローバリズムが台頭し、日本の経済的地位は

大きく後退したと言われている。

確かに、失われた30年のGDPの成長率は低い。

では、なぜこのような状況になったのか。

今日のポイントは、ソ連の崩壊に焦点を当てたい。

 

そもそも、グローバリズムが成功する大きな条件の一つとして、

世界の垣根が無くなることが挙げられる。

しかし、ソ連が成立していた時代、

東西冷戦状態にあり、世界に大きな垣根があったのである。

 

また、戦後日本の国の成り立ちについても考える必要がある。

授業で習うことは無いが、戦後日本は経済は西側、

教育、思想は東側、という形で進んできたようだ。

戦勝国である、アメリカ、ソ連の取り交わしらしい。

軍事においては、実は中立、憲法9条がそれにあたる。

最近までそんなこと考えてもみなかったが、

日本の教育システム、日教組、マスコミの偏向報道、、などを

客観的に考えると、上述がある程度正しいと言わざるを得ない。

 

その結果、日本では、西側という条件の中、軍事への負担も少なく、

社会主義的な思想で個人の欲望はある程度コントロールされる中、

本来持っている日本人の民族的能力の高さも相まって、

圧倒的な経済的競争力を勝ち取ることができたのではないか。

 

しかし、時代が変わり、1991年にソビエトが崩壊することになる。

大きな大きな世界の垣根が取っ払われたのである。

そこから、グローバリストのたががはずれてしまう。

温度の差を利用して発電をするように、

東と西の経済ギャップを利用したマネーゲームが始まったのである。

 

グローバリスト達は中国と蜜月状態となり、

世界中の富が彼らに集まってくる仕組みが構築される。

事情を知らない経営者も、この流れに乗り遅れてはならずと、

中国への投資を進めていく。

それが破滅への入り口だとわかっていても、わかっていなくても、

今死ぬか、後で死ぬかの二者択一を迫られた場合、

後者になってしまうのも仕方がない話だ。

 

日本だけでなく、先進各国の状況も同じ。

そうして、平成の世界は平準化され、国家間の格差ではなく、

個人間の格差の社会に移行したのである。

もちろん、その恩恵を一番受けたのは、守るべきしがらみがない

グローバリスト達であり、彼らに富が一極集中していくのである。

 

ただ、一つ言えることは、日本が一枚岩ならば、

このようなことは起きていない。

バブル崩壊時に、急激なブレーキを踏んだ大蔵省、日銀。

郵政民営化を進めた小泉内閣竹中平蔵氏。

完全な不景気状態になっても、金融引き締め策を続けてきた日銀。

そこには、日本という国の事情だけでは理解できない背景があるとしか

考えられないのである。